1981年3月2日

1981年3月2日

中国残留孤児初来日

中国残留日本人孤児の一行が3月2日、成田着の中国民航機で初めて来日した。厚生省の招きによるもので男性23人、女性24人の47人は終戦前後の混乱の中で両親にはぐれ、中国に取り残された。成田空港の到着ロビーには、肉親を捜そうという人たちであふれた。

中国残留孤児とは、第2次大戦後、諸事情で帰国できず中国に残された日本人孤児のことです。戦後、未帰還の孤児は1万4,000人以上と言われていましたが、中国との国交がなかったこともあり、調査が開始されるまで終戦から36年もの歳月を要しました。

以降、1999年まで合計30回にわたり、2,116人が肉親との血縁関係確認のために来日しましたが、肉親が判明したのは665人でした。

集団調査は1999年をもって終了となりましたが、それ以外で自費帰国した者をいれると2,300人以上の残留孤児が帰還できたことになります。

その後、帰国を果たしても日本文化にも馴染めず孤立するケースが頻出。日本語が話せず仕事に就けないなどの窮状を支援するため、現在はさまざまな支援団体が発足し、支援を続けています。

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