1985年3月22日

1985年3月22日

1985年(昭和60年)3月22日、この日、厚生省のエイズ調査検討委員会は、アメリカから一時帰国したアーティストの男性を国内における「エイズ患者第1号」と認定したことを発表した。患者はアメリカ在住の男性同性愛者で、同居していたアメリカ人男性がエイズで死亡し、自身も感染したという。同委は「患者は日本滞在中に性的関係をもっておらず、通常の社会的接触ではエイズに感染することはないので、二 次患者の発生はないと考えてよい」とした。その前日の3月21日には、朝日新聞が血友病患者にエイズ患者がいたことをスクープしている。

エイズが国内で報道されたのは、1981年(昭和56年)7月5日の朝日新聞とされている。その当時はまだエイズとは呼ばれず、「きわめて珍しいがん」と報じられたという。翌1982年(昭和57年)7月20日には、毎日新聞が、カポシ肉腫やカリニ肺炎など特殊で致命的な病気を発症する不思議な病気がアメリカでじわじわと広がり1年間に184人が命を落としたと伝えている。

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