1971年(昭和46年)に国内の野生個体は絶滅したとされているコウノトリの人工飼育による繁殖が、1988年(昭和63年)4月5日、多摩動物公園で成功、雛1羽が孵化した。多摩動物公園では中国から個体を導入し、人工飼育による増殖事業が進められていた。コウノトリは、かつては日本全国に生息していたが、明治以降に激減、明治41年に「狩猟法」に基づく保護鳥に指定され、大正10年には「文化財保護法」に基づく地域指定天然記念物に指定された。戦後になっても個体数は減少を続け、1971年(昭和46年)には野生個体は絶滅した。
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