1990年(平成2年)9月8日、プロ野球2リーグ分裂後、セ・リーグで巨人が史上最短のリーグ優勝を決めた。
優勝を決めた試合は東京ドーム、巨人対ヤクルト戦。先発投手は、巨人・宮本和知、ヤクルト・川崎憲次郎。2対2の投手戦で、試合は延長戦へ。
10回裏巨人の攻撃、1アウトから打席に向かったのは吉村禎章。2ストライク0ボールからの3球目、川崎の甘いストレートをライトスタンドに——劇的なサヨナラホームランで優勝を決めた。満員の東京ドームが歓喜した。ベースを一周してホームに戻ってきた吉村を先頭で出迎えたのは藤田監督だった。
この年の巨人の監督は藤田元司。シーズン終了後の成績は、88勝42敗、勝率.671という驚異的な成績で、2位の広島に22ゲームの大差をつけての独走優勝だった。
80s!