1991年(平成3年)7月11日、悪魔の詩訳者殺人事件——サルマン・ラシュディの小説『悪魔の詩』の日本語訳を手がけた筑波大学助教授の五十嵐一が何者かに殺害された事件が発生した。五十嵐は翌7月12日に遺体で発見された。
1989年2月にイランの最高指導者、ルーホッラー・ホメイニーは、同書が反イスラーム的であるとして、ラシュディや発行に関わった者などに対する死刑を宣告するファトワーを発令していたため、事件直後からイラン政府との関係が取り沙汰されていた。
この事件は、犯人が捕まらないまま15年後の2006年(平成18年)7月11日に殺人罪の公訴時効が成立、未解決事件となっている。
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